こんな家に住めるかと！と思いながら、ガウディのデザインに飲み込まれていく、カサ・バトリョ！

また日が開いてしまいました。
少しずつ旅を振り返りながら、日常から逃れようともがいてみるんですね。
帰ってくるとまた次の旅先を探してしまったり、不思議なものです。

3/20 Barcelona
この日も天気があまりよくなくて、朝から雨だった。雨音とともに外国で目覚めるというもなかなか好きなんですけど、日の感じが日本と違ったりで起きるのに苦労したり。時間を無駄遣いしては行けないと焦りつつも雨なので出歩くのに気乗りしなかったり、そのせいで靴を履くときにめまいを感じながら病室から出る病み上がりの青白さをほのめかしたりで、どうもうまくいかない。それでも雨の日があったほうが外国に来ているという気がするんですよね。多分観光という圧倒的な目的意識が雨のせいで一部壊されるからだと思う。

この日はカサ・バトーリョを見に行きます。ガウディづくし。そしてやっぱりガウディの芸術に心が飲まれていくのです。

朝から人が並んでいる。カサ・バトリョの立っているあたりはグラシア通りといってカタルーニャモデルニスモの建築がたくさん並んでいるのでこのあたりを散歩するだけでも楽しめる。

入り口から流線型の美が視界を支配する。茶道をやっているせいで直線美に慣れている自分としては戸惑う、こんな家に人が住めるか、とも思う。

海をイメージしたこの家にガウディはこういう光を入射させる。優しい光に包まれるのを見ると流線型で描かれた家の構成要素が確かに水や海のように思えてくる。

天井の螺旋

柱も美しい

この人達が住んでいたらしい、いかにもブルジョワっぽいな。


この辺の色使いも海を意識している。

そして形そのものもいい。

流線型アーチ、各地を回ってカテドラル建築を見た旅行だったけれど、やはりこの流線型アーチの独創性はずば抜けている気がする。

屋上、そしてもう一回ファサード

ガウディさん、ナメてました。ごめんなさいという気分です。

ノートしょうもない書き残しをしてモンジュイックへ向かう、二時間くらい家に見入ってしまった。