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MasashiSalvador(在日東京人) / 茶道 / 音楽/ 映画/ 雑記

2015年振り返り

簡単なまとめ

2015年、自分にとってはいろいろなことがあった年だった。前半の半年は迷走の極み、モチベーション低下の極みで、後半で何だかんだ成長できたと思うので、自分の進捗としてはマイナスになってはいないかなと思う今日この頃。 転職x2、まさか今の職場に自分がいるなんて去年の1月には全く思っていなかった。 エンジニアとしての迷走が引き金となった転職であったし、そこから学んだことも大きかった。 エンジニアって技術面だけじゃないなと(特に)思い知らされた1年であったし、それを踏まえた上でキャリアを考える大きなきっかけになったように思う。

転職その1までの流れ + 雑感

思い立ったように2月に退職することを決めた。3/14(か3/11)を最終出社日として、ぼくはDeという会社を辞めることに。 なんだろう、自分的にはあまり多くの転職理由を覚えていない(それだけ薄っぺらかったのかもしれない)なにせメモすら残っていない。 書きながら思い出せる範囲で強いて言うなら下記であろうか

  • ソーシャルゲーム開発への疲れ
  • キャリアを考えたときにゲームを作り続けたくはない
  • Modernな開発体制で開発したい
  • 0 -> 1で開発体制を整えてみたい(確立された工場で働くことへの疲れ)

これといって理由は思い浮かばない。所属していたチームは素晴らしく開発のしやすいチームだった。積極的に生み出そうとしなければデスマーチも起こらないチームで、企画者も周りのエンジニアも意欲が高くて日々楽しく過ごせるチームであった。ではなぜやめたんだという話にもちろんなってしかるべきだが、わりと勢いでやめてしまったところがあるので、今になるとあまり思い出せないのが実情だ。 しかし、一つ言えるのは、自分にとって事業ドメインがわりと大切だったということだろうか。

  • 「ガチャのこの演出が気持ちいい」
  • 「しがらみ要素が大切」

とか言われても??となる状態では開発していても楽しいものじゃない。理解不能なものの相手をするのはそれなりに疲れるし、時間的コストがかかる。理解している振りをしているのも気味が悪いし、居心地も悪い。ゲーム作りにおいては、ユーザは実利でなくて体験だけを求めてきているのだから、 本当の本当にUXが大切で、それ故、施策設計等は本当に頭を使うことであり刺激的で、勉強になるのは認めよう。 しかし、いかんせん根本のところの感情が理解できないようではどうしようもなかった。

「じゃあお前、理解できないものは作れないのか?想像力が足りないんじゃないの?」

と言われればある程度それは当たっていると思う。人間、想像力には限界があるし、個人のレベルでは想像できないものは作れないのだ。インドのストリートチルドレン向けのサービスが作れるだろうか?アフリカの女性向けのサービスが作れるだろうか。作れないだろう。それは問題や課題が血肉化されていないからで、想像力が到底及ばないからだ。 問題や課題を血肉化するためにはある程度の体験が必要であり、我らがソーシャルゲーム開発においては実際にゲームをプレイすることになるわけだが、これが際限なく時間と金を使う作業である。そのプロセスをうまく踏めなかったというのが大きいだろうか。 書いていて思ったがこの辺りの話は非常に難しい。

「やりたくなくても金もらってるんだからやれよ」

という話もあるし

「地道に金と時間を使う努力をしなければ成長はない」

とかそういう話もあると思う。ぼくの答えとしては「今はやりたくない」これに尽きる。

もう一つ、ある程度名のある組織に居続けることが自分の生き方に合わないような気がした。それが思い切りの良さ(結果的には大失敗だったが) につながったと思う。Deという会社は組織として良いところも悪いところも今思えばたくさんあったと思うし、それでも最高の職場だったと思う。 今の自分が戻ったらもっと視野を広げて働くことができると思う。ただ、今じゃない。 色々と勉強させてもらった同期と諸先輩方には感謝の気持ちしかありません(Hさん, Tさん, Hさん、Tさん、Tくん、Sくん、Gさん、Uさん、Kくん、ありがとうございました)

転職その1後の日々

わりと黒歴史としたい転職その1後の日々だ。はっきり言ってクズ以下の生活をしていたということに尽きる。

  • 小さい会社=属人性の高い組織なので、組織の属性は大きく人に依存する(特に経営陣?)
  • 変化への柔軟性が大きく人に依存する
  • 学生ベンチャー上がりで受託を経験している会社は危険 = プロの仕事ができない / 労働集約型になりがち
  • 価格以外の差別化ができるのか否かは非常に大切 = 技術的な優位性がどれくらいあるか
  • 会社の空気感も圧倒的に人(だけ)が決める。
  • プライドが高い(すぎる)連中と付き合うのは時間の無駄
  • 学歴の話とか「〜大だからちょっとあれでしょ」みたいな話がでる時点でかなりやばい
  • 手柄のとりあいみたいになっているチームはやばい = 「だれが案件とってきてるんだっけ?」みたいな
  • クソコードは増え続けると手に負えなくなる = 基本のキがわかってない巨大なコードベースから放たれる瘴気はやばい
  • Railsって(クソでもウェブアプリ作れちゃうから)最高だし最低だ
  • データを扱うならデータそのものもデータを処理するコードもまともに管理できないと死が待ってる
  • 外国人を納得させるのはけっこう大変
  • 他社システム由来のデータを使って解析し、結果を他社システムに組み込むのって本当に大変(ネゴがめんどい)

まあ今になるとネガティブな発言ばかりでてしまいますが...、小さい組織で働くのは本当に大変だなと。

手伝っている会社の成長

festyという友達がやっているサービスを手伝っています。 festy.jp 創業者はGREEの同期同士の二人、副社長が高校の同期の会社です。創業くらいのタイミングから手伝わせてもらっています。 創業メンバーの成長や組織としての成長、ピボットも含めたサービスの方向性の転換など色々なことが起こるのを見てきました。スタートアップするのは大変なんだなと思いながら、2015年5月くらいからWebで伸ばしていく方針に大きく転換をして(アプリをクローズし...)グングンとPV数が成長し始めました。 僕はGoogle Analyticsを見る権限もいただいているので、週次でサービスが成長して行っているのを数字で見ることができました。 PVという非常にナイーブな形式ですが、ユーザの動きが実際に見えるというのは何にも代えがたい喜びでした。festyの成長を見ることで「やっぱり腐っていてはダメだ、ユーザの動きと真っ向勝負できる現場に早く立ち戻らないと未来がなくなる」と感じて、2社目のスタートアップを離脱する決意をしたのを思い出します。

いい組織で泥臭くやれば必ず成長する

こんなことを学ばせてもらったかなと思います。 逆に良くない人が集まっている組織は停滞感が満ち溢れるのが世の常かなと思いました。 組織と人って本当に大事だなと、長く働いている人からすれば当たり前のことに気づけた2015年でした。

eurekaへのJOIN

7月に元Deの同期のOくんの誘いを受けてeurekaのCTOとCEOと面談させていただき、8月からeurekaへJOINしました。 役員犬のジョブさんの直属の部下をやっています(冗談です) 非常に若い組織だし、僕より若いエンジニアたちの学びへの貪欲さ、僕より少しだけ上のエンジニアの方々の圧倒的にできる感じ、刺激的です。 自分も成長しなければという気持ちを駆り立てられるし、社内は非常にフラットで、役員陣とも本当にざっくばらんに話せるなという所感です。 働き始めてもうすでに半年くらいが経過していますが、今は最高に楽しめています。

キャリアについて

キャリアについては色々悩みながら歩んでいくしかないかなと思っていますが、ある程度の方向性は固まってきたかなと思います。 まず前提としてどういうキャリアを歩むにしろ

技術的専門性を磨き続ける必要がある

ことは前提だと思います。 エキスパート方面を目指すのであれば、名だたる世界の大企業、GとかTとかMSとかFとかに入社することができて一線で活躍できるレベルを目指さなくては生存戦略的には間違っているのだろうなと思います。生半可にアルゴリズムを勉強したりするのは自殺行為かと。アルゴリズマーになるためには理論的にしっかりした素地と、それを実践できる場所でのある程度の経験が必要かなと思います。

では僕のような下々の人間はどう生存すればいいのか、 アルゴリズムの深淵に近い部分は(興味を持ちつつも)うまく避けて通るとして...

僕の答えとしては、

エンジニア兼プロダクトオーナーを目指す

ということでした。自分の書いたコードをサービスにある程度打ち込みつつ、パフォチューをして、売上の数字を見て、施策をバカスカ提案していく。 2015年色々場数を踏むことで思ったのは、結局自分がやりたいのは物を作ることだったということです。物を作りたいという確固たる考えがあれば、ものづくりに関係する全ての工程を理解して、全てにコミットしたくなる。(クソ)コードをひたすら本番環境に打ち込んで給料をもらいたいぜと思っていた頃に比べるとそこそこ視野が広がったかとは思います。2016年は一流のエンジニアかつ一流のプロダクトオーナーになれるように精進したいと思っています。

ここ最近感じている違和感

  • ユーザのことをお客様と呼ぶ問題

まとまらない

旅行

写真の整理をしたので旅行記をそのうちアップデートしたいと思います。 2016年はアフリカと中米もしくは中央アジアかな...イギリスも行きたい。 旅行先はまだまだブレブレです。 バックパックを背負えばまだまだバックパッカーの心に戻れるのです。