旅行、東洋と西洋の辺境域で、海に面するということ、憧憬を抱くということ。
旅程の変更とかありましたけれど無事に帰って来ました。
18日間海外にいるとさすがに途中少し日本が恋しくなりますね。
桜が咲いているのを見てはるか遠き太平洋の端に浮かぶ島を思い浮かべてしまうくらいは。
スペイン国内で行った場所はこんな感じ、北から南へ順に巡ります。
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旅程:
3/18: 23:40 Barcelona IN (Turkish Airlines)
3/19 Valencia (早朝のバスでバレンシアへ・サンホセの火祭り)
3/20 Barcelona (Sagrada Familia, Casa Mila, FCBの試合!Messi!)
3/21 Barcelona (Park de Guel, Casa Batollo, Parau Guel)
3/22 Barcelona (Catalunya Museu, モンジュイック 22:00- To Burgos)
3/23 Burgos, Bilbao (ブルゴス大聖堂,ブルゴス旧市街,17:00- To Bilbao, ビルバオのバル巡り)
3/24 Bilbao (ビルバオの街並み,グッゲンハイム美術館,ビスカヤ橋 18:00- To Santiago De Compostela)
3/25 Santiago de Compostela (大聖堂その1,旧市街,F1)
3/26 Santiago de Compostela (大聖堂その2,土産屋巡り,バル)
3/27 Santiago de Compostela ,Porto (11:00- To Porto ポルトの街並み、ポルトガル飯)
3/28 Porto (ポルトの街巡り,自転車で大西洋へ、ポルトガル飯)
3/29 Porto, Madrid(スペイン全土でゼネスト発生.15:00- ライアンエアーでマドリッドへ、マドリッドの街)
3/30 Madrid(街歩き,サンイシドロ教会,王宮,ソフィア王妃芸術センター,タブラオ)
3/31 Toledo (10:30- Toledo,大聖堂,修道院,パラドールデトレド,プラド美術館)
4/1 Cordoba (9:00- Cordoba,バスのブッキングミス,メスキータ,白い町並,Semana Santa)
4/2 Sevilla (10:00- Sevilla, 大聖堂,アルカサル,白い町並,バル, ライアンエアーで移動、21:35- Barcelona)
4/3 Barcelona (ガウディ、カタルーニャモデルニスモ再訪、ランブラス通り、おみやげ選び,16:00- OUT TO Istanbul アタチュルク国際空港空港泊)
4/4 Istanbul (トランジット観光 アヤ・ソフィア,トプカプ宮殿,ブルーモスク(時間を気にし過ぎて見れず・・・),17:00 - TO NARITA)
4/5 Tokyo (イマココ)
今回の旅の概要
- スペインってどんな国かを感じられるくらいには長い時間スペインを回る
- ヨーロッパの辺境であるスペインの持っている文化を,ユーラシア大陸の辺境にある島国の人間が見るとどうなるか
- カトリックの持っている物語がどう大聖堂などの建築に埋め込まれているかを見る。
- バスクを見てみたい
- 北から南へ行くに連れ、イスラムの要素がどのように入ってくるだろう?
- BAR文化に被れる
そして今回の旅を制限してしまったのは!
- 一日に使える現金は60€(宿泊代込み)
- PINCODEがわからないので店頭ではカードが使用不可能!
これはまずい・・・先に書いておくとスペインポルトガルならばそんなに食うもの制限しなくてもこの金額で過ごせます。
フランスイタリアは物価が高いし外食も高くつくのでこの額では無理,北欧は言わずもがな。
北から南へ回ること、どこを旅したんだろう?移りゆく風景
スペインをバルセロナinで北部回ってマドリード通ってアンダルシアに抜けてバルセロナから帰るという旅は我ながら良いコースだと思った。
なぜって、スペインの各地方をまたいで旅をすると,スペインがスペインという近代国家のシステムをとっていることが理解できなくなってくるからだ。
キリスト教とイスラム教、ユダヤ教の融合、そしてカタルーニャモデルニスモという建築様式の変化を見ているだけで十分楽しめる。
長旅をすることのメリットはガイドブックなんか読まなくても,ガイドなんか雇わなくても,自然とその国の何かを捉えられるところだと思う。
バルセロナでカタルーニャ語を聞いて「ああココはスペインではなくてカタルーニャなんだな」と思い,中世のカテドラルを中心に時が止まっているブルゴスを見て,バスク地方を経て聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに行き、ポルトガルのセンスの良さを感じてからマドリッドの田舎臭さに幻滅して,トレドの町並みを眺め,降り注ぐ太陽,白い街と陽気な人々=アンダルシアを抜ける。キリスト教の聖地を通ることで、キリスト教イスラム教の融合を体感することができた。旅の初めのガウディを見ているせいで、キリスト教の大きな物語、イスラム教の様式,それら大きな流れの中から独立した1つの流れとしてのガウディを常に再確認することもできる。否が応にも最確認させられる。
スペインの歴史はフランコ将軍が大変な人間だったことぐらいしか知らないんだけど、歴史的に見てみると,スペインはレコンキスタで国土を回復するものの,追っ払ったイスラム勢力の立てた建造物なんかを見てオリエントへのあこがれに駆り立てられた王たちがモスクを改増築していく。すぐそこにある異質なものとしてのオリエントへの憧れだ。
憧憬に駆り立てられながら,創られる様式は伝統と歴史が混合し分離不可能になる。ボウルにねじり出された色とりどりの絵の具が、水を含ませると溶け出し混合し始める、その瞬間を筆に含ませれば、鮮やかで繊細なマーブル模様が生まれるけれども,1つ1つの色それ自体を取り出してキャンバスに塗ることはできない。常に混ざり合っているからこそ1色が顕現することがない。どれかの様式の本場でなく,あくまでも憧れとして様式を求めるからこそ,美しい瞬間が捉えられていく。おそらく。
キャンバスに憧れの色を含ませるために、アチラコチラから職人を呼び寄せたりしたんだろう。
駆り立てられるままに子供のように好きな色をすべてボウルに入れてしまえば薄汚くなってしまう可能性が高いのだけれど、そうはならなかった。
その要因がおそらくは、スペイン全体を覆っている、ある種の狂気。
ガウディに感じる狂気も、その一部分だと思われる。
憧れを抱き続け独自の様式をなすという点では,どこか日本に似ている.辺境域の特性なのか。
西洋の辺境であるスペインと,ユーラシア大陸の辺境である日本。
日本人も常に憧れを持っている。空想の中の中国や、空想の中のアメリカを語る。
例えば茶道においては舶来品へのあこがれと極小性や侘び寂びといったある種の狂気が混在している。
イスタンブール好きな人,マドリッド好きな人はごめんなさい。
どうも好きになれませんでした。
トルコは又の機会にリベンジします。トランジットは無謀ね。
建築物等ランキング
1. メスキータ(コルドバ)
2. サグラダ・ファミリア(バルセロナ)
3. アルカサル(セビーリャ)
4. サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)
5. グエル邸(バルセロナ)
6. サン・フアン・デ・ロス・レイエス教会(トレド)
7. カサ・バトーリョ(バルセロナ)
8. ブルゴス大聖堂(ブルゴス)
9. アヤソフィア(イスタンブール)
10. トレド大聖堂(トレド)
11. セビーリャ大聖堂(セビーリャ)
12. トプカプ宮殿(イスタンブール)
13. グッケンハイム美術館(ビルバオ)
その他、街並み
ポルト旧市街
回った順にまとめていきます。
とりあえず「たのしい!ライアンエアーの乗り方!」をまとめます笑