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MasashiSalvador(在日東京人) / 茶道 / 音楽/ 映画/ 雑記

ソフトウェア化する世界に添えて (1)

マーク・アンドリーセンの "Software is eating the world"というパンチラインが大好きだ。個人のレベルで生理的に喜んで受け入れるにしろ、 嫌悪感を持って見ないふりをしようとも、合理性がある限り不可逆的に世界はソフトウェア化するだろうと思っている…

ジョーカーを見た (1) 善悪 / 想定の内外を自己規定する快楽の物語

すごい映画を見た。まだ咀嚼しきれていない。 一旦、今の理解としてはージョーカーというタイトルそのものが巧妙に仕込まれたジョークであるように思える。 アーサー・フレックは皆のよく知る「ジョーカー」であるか?というと、今の理解では、僕はそうでは…

「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア (9/200)

本の感想を書き留めておく程度のブログでも三日坊主になってしまうのは中々悲しい話だ(何か感想を書こうと思って書き留めたメモはたくさんある) 噂の広まり方やSNS上の情報戦の実態を肌感を持って知っておきたかったので下記の本を読みました。 「いいね! …

<ヤンチャな子ら>のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す (8/200)

ふとツイッター上で面白そうな本を見つけたので読んでみた。東京生まれ東京育ち、どちらかと言うと東京23区のの西側で育ってきた身としては「ヤンキー」 というのはどこまでも架空の存在であるし、「ヤンキー」っぽい人というのもせいぜい実家の近所にある深…

トランスヒューマニズム: 人間強化の欲望から不死の夢まで (7/200)

シンギュラリティは近いだの何だのとシャレでは言ってみたり、前の会社の社長が東洋経済の記事を見て全社の前で「AIに仕事が奪われるぞ」と宣っているのを白い目で見たりと、プログラムが人間を超える的な考え方とは一定の距離を取り続けて生きてきているわ…

ハイエクの経済思想: 自由な社会の未来 (6/200)

ティム・オライリーのWTF経済を読む前にGov2.0などの関連でハイエクの思想のベースを掴んでおこうと借りてきた本。WTF経済はsafarionlineにあったので英語で読もうとしているが、心が折れて日本語で読んでしまいそうな予感を感じている。貨幣論とか自由論を…

世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史 (5/200)

歴史から学ぼうという機運が最近あり、各種発明が人々の世界に対する認識をどういうタイムスケールでどのように変化させたのかを知るために図書館で借りてきた本。 ちなみに書評書く書く詐欺と化しており、書評積読(なんだそりゃ)的なものが積まれ続けてい…

アゲインスト・リテラシー ─グラフィティ文化論 (4/200)

友人の家の本棚に置かれていて面白そうだなと思ったので図書館で予約をして(今年は図書館を使い倒す所存である)読んだ本。 美術批評とかその辺の読み方がわからないところもあり、流し読み気味になってしまった部分もあったが、総じて知的興奮を掻き立てら…

裏千家今日庵歴代 利休宗易 (3/200) @ 2019

読むスピードより読書記録を書くスピードの方がはるかに遅くなってしまっている。 買う速度 > 読む速度 > 記録を書く速度の順になっている。実行難易度の低い順でやってますね。金を払って読んだ気になる弱さ。 読書の動機 2019年はお茶の精神面であるとか歴…

ひとり空間の都市論 (2/200)

2019年は読んだ本の読書記録をつけることにしたので、暇を見つけては整理して書いていくことにする。 (読んだ本、記録つけないとアホなので忘れちゃうしね) 読書の動機 東京という都市に住むにあたって、都市の中でどういうものが流行し、あるいはどういう…

ファクトフルネス (1/200) @ 2019

2019年は生きるため呼吸をするように何かを書き残していく年間にしたいので、ブログを再開することにする。 日本語訳が出る前に英語で読もうと思い意気込んでいたが、結局日本語で読んでしまった本書 本の概容 https://www.amazon.co.jp/dp/B07LG7TG5Nwww.am…

2017年の振り返りと2018年について

2017年の振り返り 技術目 / お仕事面 スタートアップしてた ユーザインタビュー / リーンスタートアップ的な手法をトライしまくった React使ってひたすらSPA作りしてました。 フリーランスしてました デザイン作ったりしてました Rails書いてました 何故かマ…

糞映画を見てしまったので感想を書いておく 「ぼくらの亡命」

★1つを迷わずにつけたくなるような糞映画を見たのは久しぶりだ。ただでさえ少ない観客の1人が途中で帰っていったのも含めてエンターテイメントだった。 平たく言って、控えめに言ってカネを払う価値はない。 見始めた映画のサンクコストという同しようもない…

2015年振り返り

簡単なまとめ 2015年、自分にとってはいろいろなことがあった年だった。前半の半年は迷走の極み、モチベーション低下の極みで、後半で何だかんだ成長できたと思うので、自分の進捗としてはマイナスになってはいないかなと思う今日この頃。 転職x2、まさか今…

中島晴矢の個展「ペネローペの境界」を見て

中島晴矢の個展、ペネローペの境界、タイトルのメタファーを理解するのには深い教養が必要であるようだった。 ペネローペはオデュッセウスの妻、夫の留守中に108人もの求婚者が押し寄せるが、彼女は変装等を駆使して貞淑を貫く。彼女は求婚者に対して、自分…

六本木で日々安く昼飯を済ますための方法-かけだし編(1)-

六本木は色々と高い プログラマー@倒壊すべきヒカリエからしがないスタートアッパー@六本木に転身したわけですが、いかんせん飯が高い...なんとも言えないくらい高い。昼でも600円から〜みたいな相場感はいまのしがない身分にはしんどいですね。かといって…

ディスコファンクだったりポップだったり、ヘッドホン耳に踊りたいのさ 2015のプレイリストその1

SoundCloudで音楽をDigすることも多くなってきた。 昔スネオヘアーが一曲一曲大事に聞いてあげてくださいね。と言っていたのを思い出しながら、 大量の音楽情報に流されないためにも、今年=2015年は定期的にプレイリストを作って自分の完成をまとめておこう…

今更かよノームコアについて

ぱっと見だと穿った感じになってしまう 2014年にチラチラと目にしたノームコアという単語の意味合いについて、いまさらながらまとめてみた。 ウェブに出回っている記事にのタイトルをチラチラ見たりすると、なんだボロボロの服を来て侘び寂びだよぉ〜って言…

総選挙だったね/プレモダンダンディーたち

今日はみんなの大好きな総選挙だったようで。 昔は選挙に行かないやつは糞だと思っていたけれど、今はそんな気を吐く気力もない。 というか、自分のそんな気を吐く資格が無い。 忙しくて政治の情報などゲットできないし、ハテブやらgoogle newsやらで暗いニ…

ドラえもん STAND BY ME

ドラえもん STAND BY MEを見た。 3Dならではの表現があったことはだいぶ肯定できるけれど、これで泣くオトナはどうなんだと正直思ってしまった。 原作の方が自分は好きだ。マンガとアニメと劇場版をひっくるめたドラえもんというコンテキストの中で 「帰って…

継続こそが才能なのか

社2病を発病したかのように4月中旬からのやる気のなさが目立つ。 やる気のないときはインプットもアウトプットも少なくなって。 ただ食って寝てを繰り返すケモノのように成り果てるのだ。日々仕事にすり減らされると本を読む時間もなくて、 いざ本を読もうと…

未開な死生観、免罪符を買うしかない

久しぶりの日記である。 はてなブログが使いやすくなっていて若干とまどっている。 最近はもっぱら本はkindleで買うことにしていて、積ん読になっている紙の本を処理するのに勤しんでいる。世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)作者: 橋爪大三郎出版社/…

古代檜の風呂に入って感じた清らかさについて

秋の始まり(夏の終わりとは敢えて言わない)に、湯河原の温泉に行ってきた。 台風が来ると言われていたが、行ってみると快晴、夜に台風が熱帯低気圧?に変化したと聞いて一安心、夜は檜風呂が男湯ということで、食事からだいぶ時間が過ぎ、人ももういないだ…

エスファハン その3 週末を舐めていたら脱出できなくなったでござるの巻

休日はみんな旅行に行くのである この日は色々と大失敗の日であった。昼前まで惰眠を貪り、もそもそと朝飯を終える。 イラン航空のウェブサイトでAhwazへの航空券を調べ、安いことだけ確認する(クレジットカードが使えないのでその辺のホテルに行かないと買…

エスファハン その2  古都巡り、京都とは又違う、

古都滞在 エスファハンでダラダラすることに決めていたのでダラダラする。エマーム広場には延々と居続けてもいいと思ったし、古都の空気感は少し滞在しないと分からないというのもある。時の重みを吸い取ったゆっくりとした空気が流れているからだ。京都然り…

エスファハン その1 エマーム広場

病床 この日記はトルコで書いているのですがアンカラで高熱を出してかなりピンチでした。トルコはまだいいけどマラリアの感染地域だったらうかうかしていられないんだろうなとゾッとした。アスピリン飲んで一日潰したら治りましたが。 夜行でエスファハン 夜…

ペルセポリス ドイツ人とガイドの喧嘩を見ながら

雨降りのシーラーズ 歩き方の項目を何度も何度も読み返すくらいに楽しみにしていたペルセポリス。タクシーの運転手と面倒な交渉をして疲れ果てるのが嫌だったのでおとなしくツアーを申し込むことに、少し離れたパサルダガエも見学できるから丁度いいと思った…

シーラーズ 写真 残り

バーザールの写真とかを整理

シーラーズ 陽光差し込む祈りの間、虹により水を

早朝・誰もいない城壁 前日に夕食も満足に食べないまま眠りに落ちたせいか、この日の目覚めはやたらと早く、予定通りシーラーズ中を回れそうだと確信して浮き足立つ。 まずはキャリーム・ハーン城塞、こんなのが町の中心に据わっている。 そしてちびっ子たち…

テヘラン その2 博物館が全てお休みで落胆、ホメイニー師の霊廟へ、実は革命記念日(fuck 地球の歩き方)

テレビに映るアザーティタワーと民衆 起きる。音が欲しくてテレビを付けっぱなしにして寝たのだが、朝起きるとアザーティタワーに民衆が集まってワイワイやっているのが映っている。画質が悪くてよくわからないが、おそらくイランのことだから昔の映像を流し…