子供たちの原体験は爆竹の音と赤い炎の揺れる街:バレンシア サンホセの火祭り
3/19 Valencia
朝のバスで友人と2人でバルセロナからバレンシアへ向かう:所要3〜4時間
今日はサンホセの火祭りを見ます
イエス・キリストが大工の息子だってのを久しぶりに思い出した。セイントおにいさんで読んだ気がするし,高校の倫理で習った気もする。イエス・キリストの父親聖ヨセフを祀るお祭り。東大のスペイン語の教科書にも乗っている。パンプローナの牛追い祭り,セビーリャの春祭りと共にスペイン三大祭の一つ。
初日スペイン意気揚々!
暴動が起きたみたいになります。「スペインはこんな感じだったよ」と説明するのにこの画像が重宝します。
こんなに治安が悪いはずはないんですが、スペインを含むヨーロッパ全般はスリ・ひったくりのオンパレード、ベルギーとかイタリアみたいにアフリカ系の黒人がウロウロしていないだけスペインはマシです。とにかくドロボーが多い。
で
iPhoneスられました笑
電車が揺れて天井近くの某に捕まって左ポケットへの注意が0になった瞬間です。おそらく、3駅分しかない電車の2駅目でやられて、終点で降りて気が付きました。
僕のカメラは管理が杜撰なせいで液晶が壊れているので、iPhoneで写真がとれなくなってションボリ、というか、二年契約・・・。
そもそも日本人のiPhoneは盗んでもシムロックされてるから使えないのです。何考えてんだ、誰も得しないドロボー。
気をとりなおして観光です。
バレンシアの郵便局?いい感じ
火祭りはこんな感じの人形で街が溢れかえります。各町会一年ごとにこんなのつくるのか・・。
最後にコンペで1位になったやつを覗いて全て燃やしてしまいます。大小あわせて相当の数があるのでこれを見てまわるだけで一日潰れてしまう。近郊の町でも同じような祭りをやっているとか。子供が作った小さな人形もたくさんおいてあります。バレンシア地方の子供たちの芸術センスはこうして磨かれていくわけですね。
昼には爆竹ショーがあり、頭が痛くなるほど爆竹を鳴らされます。さながら空襲。
耳栓をしていた友人は後ろのスペイン人おばさんに「音を感じなきゃだめよ!」みたいな感じで笑われてました。
割とナメてたんですけど・・・レベル高い・・・。可愛らしい人形で溢れかえる街。
日の高い西の果ての国も,少しづつ太陽が低くなり、夜を迎える。よると共にパレードが始まる。
バレンシアの民族衣装を来た女性たちが更新したり,花火を振り回す奴らが出てきたり。
なかなかに危ない。日本だったらもう少し周囲の人に気を使わないと行政指導笑を食らうだろう。
「近くでやけどしたのか!そんなに近くで見れてよかったじゃないか!いい経験だよ!」
くらいののりなのでしょう。お父さんに肩車されて火を見つめる子供たち。これがバレンシアの子供たちの原体験。
炎を原体験として刷り込まれて、情熱的になるのでしょうか。
そして、ワインをテラスで嗜みながら夕食を取る頃,小さいものから順に点火が始まります。
これが
こうなります・・・。爆竹と花火と共に,人形が爆砕・・・。信じられない・・・。
あちこちで上がる日に照らされた夜の街もなかなか乙なものです。
旗はスペインの旗でなく,バレンシアの旗
最後は市役所前の大きな人形が花火と共に爆砕し,フィニッシュ。時差ボケの眠気と闘いながら、その熱気に圧倒されました。
このダ・ヴィンチなんてレベル高いのに・・・もったいない。
番外編
この街のグラフィティは毎年こんなイベントをやっているせいか妙にレベルが高いです。
グラフィティ好きの人は必見